感想

 仕事柄、よく人の作品を観て感想を求められる事が多いのだけど、

それがとてつもなく苦手。良くても、そうでなくても、うまい事言えない。

特に本人を目の前にしている場合。

誰しもがそうだと思うのだけど、「良い」と自信を持って思える

作品に出会える事ってあまりなくて、大体が「いい感じの普通」

だから何と言っていいか迷う。

そういう時は「ここがいいですね」とか部分的に褒めたりする。

そして、「でもここは、こうした方が..」とかネガティブな指摘もいれると

さも真面目にその作品の事を考えているような印象を与えられて

良いのではないかと思ってる。(ちゃんと考えてはいるけど)

 

 一方すごく感動した作品の感想も難しくて、そういう場合はもはや何から

説明したら良いか分からなくなって「すごい」とか「やばい」とか語彙の少ない

アホのような感想しか出てこない。最近も「かぐや姫の物語」の感想を求められて

無茶苦茶感動したという割には月並みな言葉しかでてこないね、と言われて

悔しい思いをした。今思えば「かぐや姫」だけに「月並み」というギャグだった

のかもしれないけど。違うか。

 

 良い作品っていうのは、全体の様々な要素が絶妙なバランスで美しくまとまって

いるから部分的に語る事はできない。「かぐや姫の物語」でいうと、あの作画の

美しさと、その手間はもちろん素晴らしいのだけれど、それは全体の「良さ」に

貢献する1つの要素にすぎないから、それを積極的にアピールして感想を言うのも

抵抗があるし、脚本が...というのも、あのニュアンスはあのアニメーション無しでは

伝わらないものだから、そこから話を始めるわけにもいかない。

そして色んな考えが頭の中を渦巻いていった挙句、「すごくよかったです!」

とか小学生の読書感想文のような言葉がでてきてしまう。

 

器用に簡潔で聞き心地のよい言葉を並べて相手に伝えられれば良いのだけども、

それは一番失礼な感じするし。

 

ちなみに「良くない」ものに関しては、

「いいね!」とか適当にフェイスブック的な感想言ってる。