アナログ回帰

自分は学生の頃からペンタブでフォトショで絵を描いたり、アフターエフェクツでアニメーションを作ったりというのが当たり前の世代で、デジタルで何かをするのが好きというのもあって、昔から仕事のプロセスのほとんどがデジタルになっていた。

CGを初めてからはそれが更に顕著になって色々なソフトやプラグインを漁ったり、ファイル管理なんかも工夫していた。最近でもiPadProを買ってノートやアイデア帳周りをデジタル化したりして、効率化を進めてきた。それで実際に効率化できたのかというと、まぁそれなりになっているとは思うのだけど、逆にワークフローが複雑になったり効率化の為の作業に時間をとられたりする等という問題もあり、一番のそれは気が散るという事だった。

パソコンで作業をする以上、常にネットに接続された状態でSNSやらニュースサイトやらをちょいちょい覗いてしまってはそれに時間をとられ、結果仕事に集中できず気が付けば夜…みたいな日々。ブラウザー閉じろよとも思うけど、人間だれもがそんなに意志の強いようにはできているわけではなく、自分なんかは仕事しているよりもむしろネットみている時間の方が長いんじゃないかという日もしばしばあった。
これではいかんと思って先週くらいからアナログでもできそうな仕事はアナログに移行してデジタル的な作業もできるだけiPadProでやるようにしてみた。
結果としてはほとんどTwitterやニュースサイトを見ることもなくなり、仕事にも集中できた。先週は主にイメージボード描いたり、レイアウト描いたりという仕事をしていたのだけど、絵もデジタルで描くより早く良い感じに描けた気がする。世界堂に行って色々な画材を漁るのも楽しい。最近ではロットリングのイソグラフと電動消しゴムを買ったのだけど、どちらもとても使いやすい。

デジタルってどうしても工程感が強くなってしまって、何かを作っているという実感が自分は感じずらかったのだけど、アナログにしてそれを取り戻せたのが一番良かったと思う。単純だけど紙が積まれていくのはやってる感がでていい。

現在の仕事の進行のスピードでは合理主義のもとなるべく早く結果を得るために、そこに行きつくまでの過程を効率化していく方向に進めていくしかないのだけど、そうすると、どんどんただの工程になってきて作り手としてはつまらなくなっていく。それで集中できなくなって2ちゃんとか見ちゃう。CG周りなんかでも便利なスクリプトとかプラグインとか沢山あるけど、案外地道に基本機能で進めた方が集中できてむしろ早かったりする事も多いし、その過程の中で新しアイデアが生まれてくることもある。バランスが大事だなと思う。

元々、絵を描いたりするその過程が楽しくて物を作る事を始めたのに、いつからかそれが効率化の対象になって結果ばっかりを求めているようになってしまっていたなと反省した一週間だった。
今現在このブログの記事は久々にPCを立ち上げてパソコンで書いているのだけど、案の定スプラトゥーン2の実況を隣で再生しながらダラダラ書いてしまい、とても時間がかかった…。

水彩で絵を描くのは楽しい。